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急性腰痛(ギックリ腰)

急性腰痛(ギックリ腰)

 急性腰痛の患者のほとんどが2週間以内に治ります。軽いギックリ腰であれば1週間もかかりません。つまりギックリ腰はほとんどの場合自然に治るのです。

 私は危険な腰痛でないかどうかを判断するために、一度はサロンに来院してもらっています。そして「2週間以内にほとんどの人が治りますが、もし1週間経っても改善しない場合にはまた来てください。」ということにしています。

 施術をする側からすると、ギックリ腰の患者というのはとても上客なのです。ほとんどの場合自然に治りますし、患者は施術が上手だから治ったと錯覚するからです。

ポイント

○危険な腰痛の鑑別
●とても少ないケースですが、危険な病気が潜んでいる場合があります。特に下記の症状が見られる場合にはすぐに病院で診察を受けるように指導する必要があります。さらに危険な馬尾神経圧迫症候群という病気もありますが、まず心配する必要はないでしょう。

 □48時間以上38度の熱がある。
 □夜間に我慢できないほど痛む、あるいは休んでいても我慢できないほど痛む。
 □痛みだけではなく、膝から下まで感覚の麻痺がある、あるいは感覚の麻痺が悪化している。
 □下肢に力が入らない。

○患者教育
●安静にしていると体力が衰えてしまいます。できる限り少しずつ普段の日常生活に戻すように指導します。ストレッチあるいはウォーキングなどは良いでしょう。急性腰痛を起こしたら、安静にしているほうがいいと思っている人がいます。しかし間違った知識です。

●慢性腰痛の痛みは施術直後に改善することが多いのですが、急性腰痛の痛みは施術直後に改善することはまずありません。患者を施術する前に,施術により痛みがすぐ改善することはないことを説明しておきましょう。

○ソフトなテクニック
●急性腰痛を起こしていると、強い刺激を伴う施術は行えません。できる限りソフトな施術を心掛けます。SOTのブロックングあるいはアクチベーター・テクニックなどは最適です。私の場合には中国医学の経絡のツボを刺激することもします。
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