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骨粗鬆症の患者は施術を受けられないのですか?

骨粗鬆症の治療は現代医療では不十分?

 骨粗鬆症の患者の場合には基本的にはカイロプラクティックの施術を受けることが出来ません。施術をしているときに骨を骨折してしまう危険があるからです。

 骨粗鬆症とは骨密度が低下し、骨がもろくなる病気です。「粗」はきめが粗いという意味の漢字です。「鬆」は一本一本ばらばらつまりきめが粗いという意味の漢字です。骨粗鬆症では骨のきめが粗くなり、骨がスカスカになってしますのです。

 軽石を思い浮かべてください。軽石は同じ大きさの石と比べるときめが粗くて軽いですね。軽石は中身がスカスカで隙間が空いています。普通の石に比べるともろく壊れやすいのが分かると思います。

 骨粗鬆症は長年の生活習慣あるいは女性のホルモンバランスの崩れなどが原因となり起こる病気です。軽症のうちはほとんど症状がありません。しかし進行してくると腰や背中が痛みだしたり、曲がってきたりします。そして重症になると骨折を起こします。

 骨粗鬆症は予防するのが一番大切です。しかし骨粗鬆症になってしまってからでも、骨密度を増やすことはできます。現代医療では骨粗鬆症の治療として食事・運動・日光浴などの指導と薬による治療がされています。しかし私は現在行われている栄養療法では不十分だと考えています。

 骨を作るために必要な栄養素はカルシウム、ビタミンD、ビタミンK、イソフラボンだけではないのです。骨の主成分である骨コラーゲンはタンパク質でつくられています。そして骨コラーゲンを作るためにはビタミンCも必要になります。

 またタンパク質の吸収あるいはタンパク質の代謝にビタミンB群が必要です。そして特に高齢者の場合、骨を作るための細胞の分化にビタミンAが必要です。またカルシウムの代謝にはマグネシウムが深く関わっています。

 栄養素は互いに関わり合いながら働いています。単独の栄養素の補給だけでは不十分で、総合的な栄養補給が必要なのです。それではどの栄養素をどれくらい摂取すればよいのでしょうか?一般的には一日の栄養所要量がどのくらいかという指標があります。自然療法ではbiological individuality(バイオロジカル・インディビジュアリティー:生物学的個人差)という考え方があります。

 背が高い人もいれば、低い人もいます。体が痩せている人もいれば、太っている人もます。本当に一般的な一日の栄養所要量で十分なのでしょうか?実は個人差により必要としている栄養の質と量には大きな違いがあるのです。

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